無
父もマイラも、息をひきとったあと、どんどん顔が変わっていき、マイラはこの上なくやさしくてあたたかい天使のように、父は慈悲深い仏様のような顔になっていった。
穴のあくほど見つめて、それでも飽くことはなかった。ずっとずっと見ていたかった。
顔のまったくの素の状態というのは本来そういうものなんだろうなと思った。
険しい顔も歪んだ顔もしわも、癖になった感情の持ち方や体のコンディションやゆがみのあらわれ。それが消えたらきっと美しいその人本来の顔が見えてくるはず。
ヨガのクラスで、よく「顔をやさしく〜」とガイドしているのは、顔の力、特にアゴの力を抜くと全身の力みがとれやすくなるから。
微笑んでふっと力が抜けたときにふっと楽になってアサナの意味を心を体で理解し静でクリアな時が訪れる。まっさらな自分を感じることができる。瞑想。
そして、ああなんて幸せなのだろう生きててよかったとしみじみ感じる。
波乗りでも同じ。
大きな波が目の前で立ち上がって寄せて来る瞬間「きたー!」って笑い、波に背を向けてパドルを始める。ボードの位置、波のパワーポイント、体重のかけかた、すべての条件がぴたりとはまった瞬間、からだがふわっと宙に浮き、心は無になる。
時間が止まり静謐が訪れる。
後ろで立ち上がる波に少しでも恐怖を感じたら心と体はぎくしゃくして乗れない。
だから無理にでも笑顔をつくって力みをぬく。
先に歓びを感じてしまっておけば完璧。必ず乗れる。(っていうか、乗れたっていう一瞬先を察知するから笑顔になるのかな?あるいは、願い事をするときに叶った気持ちでいましょうっていうのをよく聞くけど、意識が先の出来事をつくるってことなのかな?まあどっちでもええけど。。)
そして、その直後に波を滑り降りる快感。
今日やっと、その感覚を思い出した。
まだまだ小さな波だけど。
台風11号さんありがとう。
海からみた夕陽、大きくて堂々としてクリアな光を放ってきれいだったなあ。
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