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とてもこわいこと。

国会で特定秘密保護法案が制定されようとしている動きの中での、作家・辺見庸さんの話がまさに納得させられることばかりなので残しておこう。
「(ファシズムは)銃剣持ってざくざく行進というんじゃない。ファシズムはむしろ普通の職場、ルーティンワーク(日々の作業)の中にある。誰に指示されたわけでもないのに、自分の考えのない人びとが、どこからか文句が来るのが嫌だと、個人の表現や動きをしばりにかかるんです」

「昔は気持ち悪いものは気持ち悪いと言えたんですよ。ところが今は『花は咲く』(被災地を応援するキャンペーンソング)を毛嫌いするような人物は反社会性人格障害や敵性思想傾向を疑われ、それとなく所属組織や社会から監視されてしまうようなムードがあるんじゃないの?」 

「日本のファシズムは、必ずしも外部権力によって強制されたものじゃなく、内発的に求めていくことに非常に顕著な特徴がある。職場の日々の仕事がスムーズに進み、どこからもクレームがかからない。みんなで静かに。自分の方からね。別に政府や行政から圧力がかかるわけじゃないのに。」

ただでさえ保身で波風たてたくないという人たちが大多数の日本で、さらに戦前の治安維持法と違わない特定秘密保護法でもの言う人たちを縛り権力が罰するという方向へ向っている現在。

そして、2006年の安倍政権時に改憲論が出された当時の辺見さんの話。
”普段はルーチン化した日常の淵に眠りこけているが、人の生から決して滅却することのできない「個体」としての単独者について、まさに単独者として語ること。それはおのれの「内心の声」に真摯に向き合うことを意味します。容易なことではありません。しかし、そのような体内の奥深くから届く声に耳をそばだて、自分の身体を通して発せられる言葉こそが、「不快な時代を堪えていく道筋」になると辺見氏は言います。”

ドラマでは、半沢直樹とかドクターXとか、一匹狼な主役が人気みたいだけど、現実にそいうやって言いたい事を言える人なんてごくわずか。私なんて権威なんてまったくどうでもいいからおかしいことはおかしいって言うけど、そうすると権威を維持したい人間は排除にかかる。表面上、どんなにご立派なことをしてるように見える人でもそういうことをする。何年か経って「あなたの言う事が正しかった」なんて言ってくれるのはまだマシで、聞く耳もたずが多いから言われたことも忘れて後悔するってわけ。

人間、謙虚に反省の心を持つって、ほんと大事なことだと思う。そして、うすうす感じる”気持ち悪さ””違和感”の元を掘り下げること。そういう個としての哲学的思考をしたいものだと改めて思った。もちろん自分の勘が正しいかどうかの疑いもすくめて。”正しさ”の基準がこれまた難しいけど。自分メモ。

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