生命のしくみ
初期仏教の長老、スマナサーラさんの、とってもシンプルな本。養老先生との対談『希望のしくみ』も面白かったけど、こっちはほんとうにシンプル。エゴに関してここまでシンプルに腑に落ちる説明は初めて!
”本当の「やさしさ」は、自然のネットワークのなかでなんのことはなく、空気のごとく、水のごとく、「私がない」状態でいることです。エゴのない人は、空気のようにすべての生命と関係を持っていて、とてもありがたいのです。”
・・・う~ん、何人か会ったことある、こういう人。なんか知らないけど目を見ただけで涙出た。
”生命は均等ではないので、幸福で、問題なく、楽しく生きている生命もけっこういるのです。生命のネットワークは無制限に大きいので、成功している人も無制限にいます。うまくいって笑っている生命が、たくさんいるのです。”
・・・ふむふむ。幸せは気持ちよ~く享受したらいいのよね。んでもって、
”エゴの人は、幸福な生命に嫉妬して、暗い感情でわざわざ自分をいじめるのです。無理に挑戦して、なおさら自己破壊してしまうのです”
・・・いるいる、こういう人。
”幸福な人々をみて、「ああ、よかった」と、他人の喜びを自分の喜びにしてしまえば、その人には無限に喜びがあります”
・・・ほんまにそうやな~。
たったの900円でこの内容。絶対に買って損はしないと思います。人それぞれのステージでひっかかるところがあるんじゃないかな。同時に、とにかくなるべく思い込みや壁をなくして読むようにすることが大事だと思わされる本でもあります。
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