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Shoes2

例によって、なんの間違いもなく100%心奪われてしまったコスタリカの波と人。また例によって魂の一部をかの地に残してきてしまった・・・。だって、あんなに軽やかに波とダンスする人たちに(しかもみんな揃いも揃って!)初めて出会ったんですもの。

来る日も来る日も純粋に、ほんとうに純粋に波を楽しませてもらうことができた。そう、人がとてもとても少ないから波を奪い合うということがまったくなく、もし同じ場所で待っていても、ほとんどが波をシェアしようという心の人たちばかりだったので嫌な思いは一切なし。巻かれても人がいないからぶつかる心配も一切なし。しかもサンドボトムのビーチ。そして、そんな中での貴重すぎる体験を書き残しておかねば。

ある日のマルベージャ。微風、スーパークリーンな波があちこちで崩れている。水はやわらかくあたたかい。小さめ、と言ってもカタくらいの波を選びながら楽しくて仕方のない時だった。ウェイオーバヘッドの波をパドルアウトしようと思ったら間に合わず、トップから崩れて巻きながら落ちてくる大量の水と空気の混ざった白いエネルギーの塊に正面からぶつかり落下、あっという間に海底まで引きずりこまれ、肩をぶつけ骨や脂肪や筋膜がクッションとなって弾み、一回転してもう一度また仰向けで肩の後ろを激しく引きずられたとき、一瞬もうダメかと思った。しかし肩に全く痛みはない。あぁここは毎朝貝を拾っているやさしい砂の絨毯サンドボトムだから安心だと思った瞬間に思わず微笑み、そして目を大きく開き、渦巻く泡の中で重力の方向とは逆の方向を見上げると、そこには巻き上げられキラキラする淡いベージュの砂とやわらかくはじける白い泡が混じる泡ごしに天から降る淡い光が混ざっていた。そしてその光のラインは巨大加速器の中で素粒子が描く美しい放射線とヒンドゥーのシヴァ神の何本もの腕が滑らかに動くラインと混ざりあい、優雅でこの上もなく美しいコズミック・ダンスが現れた。それは、自分が赤ん坊のときに仰向けで寝ていたとき見ていたやわらかくそしてまぶしい光、この世界に生まれてきた喜びそのものと酷似していた。この宇宙が気が遠くなるほど美しく調和された世界であることが自分のつたない脳の中でイメージとして光として広がった瞬間だった。そう、今まで心惹かれてきた現代物理学やヨガやインドやタオやさまざまな哲学や自然科学がすべて混ざり合った瞬間。そして、その直後に全身の細胞がばらばらに溶けて白く輝く光の泡の中に消えていく感覚があり、胎児のように身体を丸めて波の力にまかせるまま何度も何度もぐるぐると回転しながら一瞬、眠りに落ちそうになった。

しかし、はっと目が覚め、全身が酸素を欲してもがき空気を吸い、板を引き寄せ抱えて振り向くと、崩れる波と軽やかに戯れるようにフェイスを走る誰かがいた。あぁその時の喜びといったら!!!!!・・・もちろんそのあとまたその波の穏やかな最期に弄ばれることになるのでありますが。

地球の裏側ではきっと今もみんなが楽しそうに波と遊んでいるのだ。今週はまたいいスウェルが来ているみたい。ルイが、カルロスが、ヨハンが、ダビが、リカルドがあのダンスを踊っているかと思うとそれだけでシアワセな気分になってしまうんだな~。ふぅ・・・これは恋ね。(ためいき) 種子島に恋したときより重症。

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