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忘れないでいたいこと

Mauirainbow

もう15年も前のこと。最初にハワイに(マウイに)恋をしたときに感じたやわらかでおおきなやさしさ。それは、土地の持つ強い力を植物たちが長い年月をかけてやわらかく包んんでくれた、穏やかで懐の深い土地のマナそのものだった。おととしのハワイ島では、地球の力をダイレクトに力強くひたすら濃く映す火山のマナに出会い、記憶の中の映像はすべてシャープで強いコントラストと強烈な色彩の美しさを持って輝いていた。草木や石ころや雨や鳥たちのマナさえ力強く、濃かった。

そして今回。マウイはただひたすらにやさしかった。そのやさしさに触れて幾度じわじわと涙がこみあげてきたことか。マウイ島は白人の島と言われている。開発され白人が土地の値段を吊り上げてしまったためネイティブハワイアンは住むことが出来なくなったと聞いた。ラハイナやカアナパリという観光地にいたからかもしれないが、確かにハワイ島やオアフ島のように彼らの姿を見ることは皆無に近かった。そんな話を聞いていたから、ネイティブの心を尊敬したい私は少し悲しい気持ちにもなったけれど、今回出会った人たちはそのことを完全にくつがえす、やさしい人たちだった。

クジラの研究者のダンとジル、ボランティアの助手のペギー、水中機材を置かせてもらって食事やBBQまでお世話になってしまったタカさんナオミさんご夫婦、イサナダイビングの人たち、船長のタッドとシンディー・・・ みな豊かで人を自然を慈しむ心の人たちだった。余裕があるから人にやさしくできる・・・でも、この人たちには、それだけではないものがあるのだ。それが何か・・・いつか言葉にできるときがくるかもしれない。生きている中で本当に大切なことを教えてもらったと感じる。

そうだ、いちばん近い言葉は、愛かもしれない。大きくて寛容で穏やかであたたかいもの。これこそが豊かさのほんとうの意味。

そして、そこにクジラという大きな存在があったこと。海とクジラが皆をつないでくれたこと。これは偶然ではなく大きな流れの中にあるということ。その流れは、思い返せば自分が生まれた時から、いや、そのずっと前からつながっている大きな流れなんだ。そしてその流れは人それぞれみんなにあって合流したり別れたりしながら血管のようになり地球を覆い宇宙をめぐっている。

はてさて。この思いは日常が忙しくなるにつれていつか霧がかかってしまうように忘れてしまうかもしれない。けれども彼の地に置いてきてしまった魂の一部から今も大事なものが流れてきていると感じる。そこにふたをしてしまわないよう、ときどき空を見て海を見て風を感じて裸足になって思い出す。毎日がよろこびの中で生きられるように。 ・・・なんだか宗教っぽくなってしまいましたが。(笑

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Hawaii, Maui 2008」カテゴリの記事

コメント

大きくて寛容で穏やかな心の人に関わった人は、
その心が感染して、またその人から別の人に感染して。。。
そんな心が全ての人に感染してくれればいいのに。

日常が忙しくなってその素晴らしい思いを一瞬忘れてしまっても、
その思いは必ず心の中にしっかりと刻み込まれていて、
必要なときに必ず顔をだすはず

ほんまにそうやな~ かおりん、ええこと言うわ~ ありがとね~

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